【通信制高校からの大学受験】志望校の選び方、予備校・塾、将来は?「通信制高校→半年で慶應」を参考書学習で実現した代表が解説

【通信制高校からの大学受験】志望校の選び方、予備校・塾、将来は?「通信制高校→半年で慶應」を参考書学習で実現した代表が解説

筆者は、通信制高校から慶應義塾大学にたった半年の勉強で合格した経験があります。またTOEICテストは945点、公認会計士試験にも合格しました。

現在は東山学館大学受験ゼミを運営する筆者が、通信制高校から大学を目指す方法や大学の選び方、塾・予備校の見極め方まで解説します。

通信制高校から大学に進学したい高校生は、ぜひ読んでみてください。

手短に自己紹介

まずは著者のプロフィールを簡単に紹介します。

* 2013年3月、9~1月の半年間の勉強で、2014年4月に慶應義塾大学商学部に合格
* 2014年の9月にTOEICテストで945点を取得
* 2016年8月の公認会計士試験論文式に合格

大学受験開始前の状況

筆者は、高校(私立)1年・1学期に全日制を辞め、通信制高校に入学しました。

全日制の高校に通っていたのは、3ヶ月だけです。
1学期の期末テストでは、主要科目がほとんどが0点でした。1学期の数ヶ月は、学校に行ってないのとあまり変わらないかもしれません。

高校を辞めた後の2年半(2010年7月~2013年1月)は、好きなゲームで遊んだり、たまに最低限のアルバイトしたり……、気ままに過ごしていました。
さらに4か月(2013年4月~8月)の「長い中だるみ期(後述)」を経て、一年浪人した受験生と同時期に慶應義塾大学に入学したわけです。

志望大学選びの考え方

通信制高校生が大学受験を考えたときにぶち当たる壁が、「志望校選び」です。
はじめに通信制高校生が大学をどのように選べばよいか、考えていきましょう。

「大学に入る目的≒ブランド力を得ること」

一部の例外を除き、大学は「ブランド力を得るため」に入学するものという前提で、話を進めます。興味のある研究分野を学びに行く、という目的は2番目以降であるべきです。

学問を学びたいだけなら、時間的観点・経済的観点から考えて、
*書籍で勉強する
*無料の配信講義を利用する(グロービス学び放題JMOOCなど)
といった方法を選択した方が、よほど速く・安く習得できるからです。

これは余談ですが、
ほとんどの大学の先生は「大学の授業」を「サブ的な位置付け(研究がメイン)」、あるいは「自分の本を教科書として買わせるための講義」ぐらいにしか考えていないといいます。
大学教授は、自らを「教職」というよりは「研究者」と自認している人が多い、というデータもあるそうです。

「大学のブランド力≒大学偏差値」

大学のブランド力を測ろうとしたときには、さまざまな計測方法があります。「○○業界に就職しやすい」「出世しやすい」「海外就職に強い」といった例は、その典型でしょう。

ここ日本においては、基本的には「大学ブランド力≒大学の入学偏差値」として良いと思います。大学に入る目的から考えたときには、できるだけ高偏差値の大学を目指したいものですよね。

通信制高校からの志望大学選び

さて、大学入学の目的を達する上で重視するべきは、大学の偏差値というところまでは固まりました。

そして、通信制高校生におすすめの大学は「難関私大」です。以下で理由を解説していきましょう。

私大は「科目数が少ない=勉強の無駄が少ない」

早慶含め、私立大学は2-3科目だけで受験できます

通信制高校生の優位性は、時間の使い方を自由に設計できることにあります。

全日制高校生だと、こうはいきません。受験には使わない科目(私大受験の場合、学校でやっている大半の科目が無駄)に大量の時間を費さなければなりませんよね。

つまり通信制高校生は不要な科目を勉強しなくて良い分、受験に本当に必要な科目だけに時間を集中投下できるのです。受験に使わない科目を勉強しなかったからと言って、成績が下がることもありません。

これは通信制高校生と全日制高校生の大きな違いです。
通信制高校生は、この大きなアドバンテージを活かさない手はありません。一般の高校生に対してかなり有利ということを自覚したいですね。

難関私大を目指すべきなのは、「大学受験の目的=ブランド力を得ること」だから

先に、大学進学の目的は「ブランド力を得ること」にある、という話をしました。

さて、早慶のブランド力はかなりのものがありますよね。
就活難易度が最も高いといわれる外資系金融機関の新卒入社で、大阪大学卒だという人はあまりいませんが、早慶なら割といます。

早慶のブランド力は、決して難関国立大学に劣らないのです。(※個人の感想です。)

ホリエモンは「全員東大を目指すべき」と言うけれど

余談ですが、ホリエモンはかつて、「最もコスパのいい大学は東大なので全員東大を目指すべき」という発言をしたことがあります。

確かに東大はコスパが良いかもしれません。しかし、コストには時間も含めるべきだと、筆者は考えます。時間も含めてコストを考えたときに、東大は選択肢になりませんでした。

東大に合格するためには、大変な時間がかかります。
通信制高校生に考えてほしいのは、「受験勉強の苦痛×欲しい偏差値の妥協点」です。

苦痛に無制限に耐えられる人間などいません。最小限の学習時間の中で最大限にいい大学に行く。そのために最も質の高い学習をする方法を考える。これを鉄則としてください。

通信制高校生が大学を目指し始めたときに、困ること TOP3

さて通信制高校から慶應に、それも完全独力で合格を目指すとなると、当然困ったこともでてきます。ここからは筆者が慶応を目指していたときに困ったことのTOP3を紹介ていきます。

なお、筆者が受験した2013年時点、「スタディサプリ」のような素晴らしい映像授業サービスはありませんでした。しかし変化する環境要素を比較しても仕方ないので、当時の環境に起因する困りごとは割愛し、現在の学習環境でも困ることを考えていきます。

モチベーションの維持が難しい

モチベーションの維持は、本当に困りました。周囲に同じ目標を目指して頑張る人がいない、というのも大きかったと思います。

その人の友だちを5人挙げたら自分のレベルがわかる」というほど、人は周りの人に影響されやすい生き物です。
周りにやっている人がいないと、やる気は上がらないのも無理はありません。

気軽に連絡を取れる受験生友だちがいるだけで、この点は大きく違ってくるでしょう。

一から学習計画を立て、計画をメンテナンスすることが難しい

全日制高校に通っていれば、気づいたら学校の範囲はある程度はできるようになっているものです。

一方、通信制高校に通う場合は、全日制高校の高2の終わりまでの2年間(1800時間の授業分)の計画を、自分で立てて自分でメンテナンスしなければなりません。

これは特に受験勉強を始めたばかりのころに、くじける原因です(筆者はそうでした)。

通信制高校生を対象とした学習サービスが少ない

通信制高校生を対象とした学習サービスの少なさも、困った点でした。筆者はモチベーションが保てず、約半年間(4~8月)何も勉強をせずに過ごしてしまったという事態が起こりました。

たとえば映像授業の予備校(東進ハイスクール河合塾マナビスなど)は、通信制高校生に適したサービスとは言えません。高1からのすべての授業を取るのは、コスパが悪すぎる!といった問題も起きます。
スタディサプリなどの映像教材を使っても、なかなかにモチベーションの維持は難しいですよね。

また参考書や教材に関する情報も少なく、よく困りました。

通信制高校生は、一般の高校生とは学習範囲や順番が大きく異なります。ちまたにあふれる「参考書ルート情報」、つまりこの参考書をやってれば受かった!というような情報は、ほとんど参考になりません。

全日制高校生なら、3年間の高校での拘束時間(数千時間)を無視し、「半年でこの参考書をやって●●大学に受かりました」といったブログ記事をよく見かけます。
しかし通信制高校生は、全日制高校生が学校で積み上げている数千時間分がないため全く再現性がありませんよね。

通信制高校が大学受験塾・予備校を選ぶときのポイント

では通信制高校生に合う教育サービスは、どんなものでしょうか。

学習の「管理」をしっかりやってくれる塾

筆者の体験も踏まえると、主に提供するサービスが「管理」ではなく、「授業」である塾・予備校は、全くオススメできません。授業が集団であるか、個別であるかを問わず、です。

通信制高校生が受験する場合、学習を徹底的に管理してもらうことが必要だからです。特に始めてから軌道に乗るまでの時期は、文字通り「毎日」進捗をチェックしてもらったほうが良いでしょう。

またこれは通信制高校生だけに限った話ではありませんが、良質な授業だけでは大学に合格できないということも知っておいてください。スタディサプリ、学びエイド、Youtubeなど、良質な授業はちまたにあふれかえっており、誰もが見れる状態です。これでは差が付きようがありませんよね。

合格というのは、答案を書けて初めて手にできるものです。
しかし「授業」をメインサービスとしている塾は、次々に授業を見ろ、この授業を買えと、営業一辺倒。本当にそれで成績が上がりますか?

だから「勉強の管理」をしっかりやってくれるところが良いのです。
映像やAI学習システム、参考書などをフル活用しつつ、最低週に一度以上は学習を管理してくれる塾。定期的にテスト結果を分析し、面談を実施し、モチベーションアップの働きかけをしてくれる塾。

それこそが、生徒一人ひとり合格までの最短ルートを考えてくれる塾です。見る必要もない授業を見させられたりすることは、あってはなりません。

学生ではない、経験豊富な学習管理者がいること

通信制高校生は、一人ひとり学力やモチベーションが大きく異なります。

そのような受験生に手練れた管理者でないと、対応方法を誤ってしまう可能性もあります。
そのため、経験豊富な管理者が責任をもって管理をしてくれる塾を選んでください。

通信制高校からのおすすめ「管理型」大学受験塾・予備校

ここまで、塾・予備校選びのポイントを考えてきました。「授業より管理」を徹底する塾を2つ、紹介します。

武田塾

言わずとしれた管理型大学受験塾。全国に290店舗以上あるフランチャイズ型塾です。指導形態は対面・オンラインから選べます。

東山学館大学受験ゼミ

2022年度新規開校
姫路駅前、明石駅前に教室があります。筆者が企画・監修しました。 指導形態は対面・オンラインから選べます。

  武田塾 東山学館大学受験ゼミ
学習計画 大学別に定められた
「参考書ルート」に基づく。
AI学習システムが現状分析。
目標と志望大学によって
志望大学別に合格戦略を組み立てる
指導曜日・時間 基本週に1度・
90分以内の特訓
毎日・時間無制限の指導
講師 大学生が中心 ディレクターの他、
有名大学出身・在籍のトレーナー常駐
指導する科目 受講科目のみ 全科目対応可能
質問対応 指導日のみ 対面、LINEでも可能
確認テスト 各科目週1回 毎回
自習室の設置状況 姫路校・明石校
日曜以外13:00~22:00
あり。
※複数環境から選べる。
※トレーナー常駐・フリーWi-Fi・
フリー電源・タブレット貸出あり・
スマホ預かり可能
定員 なし あり
料金 受講科目によって増減 月の定額制
*科目によって増減なし。
サブスクリプション制

中3~高2:50,000円
高3:55,000円
既卒:60,000円

※ 設備費、諸経費、
教材費などは無し
※ 別途入会金(44,000円)
※ 春期・冬期・直前期の
講習費追加なし
(夏期のみ、既卒生以外33,000円)

筆者、大学入学その後

筆者は大学3年次に会計士試験に合格し、大学4年生の夏には監査法人から、アメリカでのインターンシップに参加する機会をもらえました。
卒業後はその監査法人に入所し、現在は所有会社の事業拡大を目指しています。

ここまで読んで、まだ通信制高校から難関大を目指してもうまくいかないよ……、と懐疑的になっていますか?そんなあなたのために、筆者の同世代の友人6人のプロフィールをご覧ください。

筆者の大学時代の友人リスト

名前 Aくん Bさん Cくん Dくん Eくん Fくん
学歴 慶應経済学部 慶應経済学部 慶應商学部 東大医学部 不明 慶應経済学部
年齢 25 26 25 25 27 26
推定年収 800 1800 800 800 1800 不明
職業 会計士/監査人@監査法人(アメリカ) 営業@外資系金融
(東京)
営業@外資系IT
(東京)
研修医/会社経営
(離島)
営業@外資系IT
(大阪)
会社経営(東京)
※ スマホでご覧の場合は、横スクロールしてください。

筆者の高校時代の友人リスト

なし

 

高校時代の3年間は、ほとんど家でポケモン対戦しかしていなかった(なお友人はいなかった)ことを考えると、大学時代の友人リストは壮観ですね。

高校をドロップアウトして通信制高校に行く人も多いとは思いますが、その後は頑張り次第ということです。

「通信制高校から難関大学を目指す」以外に人生を頑張るおすすめの方法

難関大学を目指す、という方法のほかにも、人生を変える手段はたくさんあります。おすすめの方法を2つ紹介しておきましょう。

おすすめ① 食べられる資格を取る

食べられる、つまり収入を確保できる資格を取るという方法があります。

特におすすめは司法試験の予備試験か、会計士試験。年齢制限がないため、高校生でも受験可能です。たとえ学歴が「高卒」でも、就職すれば高収入が期待できる資格です。

これらの資格を取っておけば、生涯食いっぱぐれることはないでしょう。

逆に資格だけで職につながらない職業は、資格を取るより技能を磨いたほうがいいというのが個人的な意見です。※ 医師免許は大学受験に含むこととします。

大学を飛ばして資格系で人生逆転した人の代表例は、Youtuberでもある「アトム法律事務所の岡野弁護士」でしょう。彼は高卒から弁護士免許を取り、現在に至るようです。

ただ、注意してほしいのは「時間がどれくらいかかるか見積もっておく」ことです。
筆者は慶應商学部に、だいたい半年で合格しましたが、会計士試験合格までには1年かかりました。

つまり会計士試験より難易度の高い司法試験に合格する人は、難関大学なんて簡単に合格しますが、逆は真ではないでしょう。奇をてらって難しいほうから目指す必要はないと、個人的には思います。

おすすめ② 事業を成功させる

事業を成功させることは、簡単に人生を頑張ることができるおすすめの方法です。

大学を飛ばして事業で人生逆転した人としては、Youtuberである青汁王子(三崎優太氏)が挙げられます。彼は通信制高校出身のようです。

ビジネスのセンスと大学受験のセンスは異なると思います。
大学を目指す代わりに、ビジネスにチャレンジしてみるのもありではないでしょうか。